人々の暮らしとプラスチック


 
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日本のプラスチックの年間生産量は約1,107万t(2018年)で、生産比率の高いプラスチックは、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET樹脂)、ABS樹脂、フェノール樹脂などとなっています。
これらのプラスチックは、どんな用途で使われているのでしょうか?上位を占めるのは、フィルム・シート(43.1%)、容器類(14.4%)、機械器具部品(11.5%)、パイプ・継手(7.7%)、日用品・雑貨(5.2%)、建材(4.9%)、発泡製品(4.3%)などです。
  フィルム・シート、容器類だけで5割以上を占めていますが、この中にはもちろん、レジ袋やペットボトル、弁当屋お菓子、ケーキ、カップ麺などの容器が含まれています。私たちは、こうした手軽で便利なものを使い捨てにして、プラスチックごみを増やすことで、海洋プラごみ汚染に拍車をかけているのです。
プラスチックは産業界でも広く使われています。例えば、テレビなどの液晶ディスプレイ(LCD)は偏光フィルム、位相差フィルム、バックライト用拡散板など複数の樹脂を重ね合わせてできており、電子部品・電子回路・ハウジング部分にもプラスチックが用いられています。
また、自動車のガソリンタンクは複数のプラスチックを何層も重ね合わせてできており、燃料の透過を防ぎ、複雑な形でも成型が可能で車内空間の拡大や軽量化にも大きく寄与しています。
この他、病院など医療の世界でも、プラスチックはなくてはならないものとなっています 。点滴で使う栄養輸液や人工透析用製剤の容器には、耐熱性に優れ加熱滅菌処理ができるプラスチックが使われており、院内感染防止のためにはプラスチック以外の素材は不向きであると言われています。